第二次世界大戦中、特攻隊へヒロポンという名の覚せい剤を軍によって投与されていた、という悲しき事実。

いやはや、日本の歴史というか過去に起きた事柄について調べていたところ、私自身31年間生きていて初めて知った事実が記事のタイトルにもある通り、日本軍は第二次世界大戦中、特攻隊(戦闘機で相手艦隊へ突っ込む作戦を追行する兵隊)へ対し「ヒロポン」という覚せい剤を投与させていた、というではありませんか。

投与の目的は特攻隊員の心の高揚のためだったようで、非精神状態にさせ特攻を行わせていたことになります。

空軍だけでなく、陸軍、海軍、にも同じような事が行われていたそうです。

賛否両論あるでしょうが、悲しき日本の真実がここにありますね。

そもそも戦争自体常軌を逸する行為なので通常の精神状態は狂うでしょうし、とくに自分の命を犠牲にして戦闘機で相手艦隊へ突っ込む特攻隊員の精神状態は想像できないほど過酷なものだったと思います。

特攻は志願だったようですが、調べてみると中には内情は違いいわゆる”命令”に近いものも存在していたようです。

どちらにせよ断ることはまず不可能(当然ですね)、嫌とは言えない当時の兵隊さんは何を感じたか。。

何かの情報で触れましたが、ある特攻隊員は出陣しては帰還するという行動が10回近くあったそうです。

きっとオカシイと思ったんでしょうね。特攻も戦争も。

これが普通の精神状態だと思いますし、この方は軍からの命令である「犬死にするような状況であれば特攻はするな」という言葉を守ったんだと、帰還の都度、上官へ対して特攻をしなかった理由を述べていたようです。

回数はうろ覚えですが、たしか10回近くあったと記憶しています。

これが2-3回であったならば当該特攻隊員の弁明を受け入れられますが、10回中10回となるとほぼ故意的の可能性が高く、特攻を拒否していたという行為になります。

改めますが、これが普通ですって。

この方はヒロポンという名の覚せい剤を摂取したいたかは定かではありませんが、仮に摂取していて連続する特攻の拒否をしたとなれば、この方は覚せい剤をもかなわない気持ちの強さを持ち合わせ、同時にいたって普通の精神状態を携えていたことになります。

戦時中でこそこのような行為をする者は「非国民」「死が怖いのか」「貴様は、天皇陛下のために死ねないのか」など罵られ、侮辱され、従えば即死。このような状況下にありました。


 

今でこそヒロポンは覚せい剤だと我々は認識できますが、1940年代の日本はヒロポンに使われるメタンフェタミンが劇薬で副作用、中毒性があることを認識していなかったので、「疲れをとる」「眠気を覚ます」「兵隊の士気高揚」のメリット面にのみフォーカスして使用されていました。

日本は、1941年に

・大日本製薬メタンフェタミン製剤「ヒロポン」・・・・覚醒剤

・武田長兵(武田薬品工業の創業家)はアンフェタミン製剤「セドリン」・・・覚醒剤

を海軍、陸軍に大量に納入しました。

軍が率先して入手していた訳で、当然こられは対二次世界大戦中、膨大な量を投与あるいは常用していたことでしょう。

特攻隊員に菓子袋に入れてカジュアルに支給し、製品は「ヒロポン」の周りをチョコレートで包み『菊のご紋章』を付けて納入していたようです。

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「知らぬが仏」といいますが、当時の兵隊さんは覚せい剤を服用して戦争を行っていたことになりますね。

---------------------(以下、こちらから転載)

日本では、太平洋戦争以前より製造されており、除倦覺醒劑として販売された。その名の通り、疲労倦怠感を除き眠気を飛ばすという目的で、軍・民で使用されていた。当時はメタンフェタミンの副作用がまだ知られていなかったため、規制が必要であるという発想自体がなく、一種の強壮剤として利用され、参天堂(ホスピタン)や小野薬品工業(ネオパンプロン)など同業他社からも販売されていたが、その中でも大日本製薬は最大のシェアを得た。こうしてヒロポンはアンフェタミン系をも含む覚醒剤の代名詞となった。

当時の適応症は、「過度の肉体および精神活動時」「夜間作業その他睡気除去を必要とする時」「疲労二日酔乗り物酔い」「各種憂鬱症」であった。帝国陸海軍では、長距離飛行を行う航空兵などに支給されている。ヒロポンの注射薬は「暗視ホルモン」と呼ばれ、B-29の迎撃にあたる夜間戦闘機隊員に投与された。中には、一晩で5機のB29を撃墜した例もあった(黒鳥四朗を参照)。ヒロポンは「本土決戦兵器」の一つとして量産され、終戦時に大量に備蓄されていた。

---------------------(転載ここまで)

現代を生きる私は、過去に日本はどういう歴史を歩んできて、どのような状況下にあったか、をきちんと理解して”今、未来”に生かさねばならないと思います。

以下の記事になります。

〇先の大戦でヒロポン服用と同じような事は現代に起こっていないだろうか?すごく怪しい部分です。